ドライビング・春歌 (投稿者:ゴーサワさん)
春歌ちゃんが免許を取った夏 二人で山へ向かって走り出していた

『 兄君様 わたくしの運転で気持ち悪くはございませんか? 』
>春歌が運転しながら助手席の兄君様を心配する

『 曲がった道が続くけど運転大丈夫? 』>兄君様が心配する

『 はい わたくし教官に褒められましたから 』
>春歌がスピードをあげた

春歌ちゃんのハンドル捌きはF1の関係者からも欲しがる逸材だが
兄君様とドライブが夢なので、その道へは興味がなかった

『 兄君様 あの高原でアイスをたべませんか? 』
>春歌が駐車場に車を止めた

『 ここは綺麗な空気で気持ちいいね 春歌ちゃん 』
>兄君様が深呼吸して腕を真上に伸ばした

『 わたくしも清々しい気分ですわ 』>春歌ちゃんも真似する

『 すみませんがソフトクリームを二つ 御願いしますわ 』
>春歌ちゃんが注文する

『 こちらです 早く食べないと溶けるから 』>店主がアドバイスする

『 こっちで食べよう 』>兄君様が並んだ切り株をみつける

『 おいしいですわ 兄君様 』>春歌が微笑みかける

『 おいしいね あっ・・・ 』>兄君様が春歌の口元についたクリームを
舐める

『 ・・・・・・恥ずかしい・・・ですわ・・・ぽっぽっぽっ 』
>春歌が照れ笑いをして顔を赤くした

『 今度は運転交代しようか 』>兄君様が切り株から腰を上げる

『 ・・・・はい 』>春歌も食べ終わり助手席についた

『 じゃあ 頂上までもうすぐだ 』>兄君様がアクセルを踏む

『 兄君様! 』>春歌が小声でつぶやく

赤信号で車を止めた

『 さっきのソフトクリーム レモンの味がした 』>兄君様が話しかける

『 わたくしも同じですわ・・・ぽっ 』>春歌が照れ笑いをした

The End